ドイツと聞いて、私管理人は音楽が大好きなので、「ベートーベン」を連想してしまいます。
さてさて、前回はアメリカの就職・転職活動や考え方についてブログを書きましたが、
今日は「ドイツ編」ということで、日本とドイツの違いを見ていきましょう。
ドイツの就職・転職活動
私管理人はあまり馴染みがないのですが、「デュアルシステム」が主流です。
「デュアルシステム」とは、
例えば大学生であれば、
週に2日は学校へ行き、
週に3日は企業研修を行う。
といった内容で進路を決定していく方法です。
ワーキングスタイルは?
ストイックなドイツ人の性格かはわかりませんが、「自分の職務を全うする」という考え方のようです。
つまり、「職務以外はしない」という考え方ですね。
日本とは逆の考えですよね。
日本では「決められた範囲にとどまらず、どんどん盗んでいけ」と自分のスキルアップ (という名目の奉仕だと思っています) を推奨したり職場のスローガンなどにも掲げられています。
それを実施するのが日本人の「美徳」やら「思いやり」の精神だと言われていますが、果たしてそうでしょうか?
どれだけの人が「定時に帰れたらなぁ~」と思っているのか、是非一度全国規模で統計を取ってほしいものです。
さてドイツでは管理職にもあるミッションが課せられ、評価の対象となっているものがあります。
それは、「部下に休日を取らせる」事です。
1ヶ月の休暇を取得するのも一般的であり、企業はそれを考慮した上で他の人員で業務ができるように計画しているのだからあっぱれです。
もうこれを見た瞬間「日本もこれを採用して経団連と政府が連携して法改正をしないのか?」と思ってしまいます。
しかも1時間当たりの生産性は、
日本 40.1ドル VS ドイツ 58.3ドル (OECD(世界経済機構)の調査より)
となっているから「メリハリのある生活を送っている」という事です。
他の欧州諸国によっても多少ことなりますが、「休む」事の重要性と効果をしっかりと熟知しているのでしょう。
日本も徐々に休日を増やしている企業もありますが、
まだまだ「変形労働」や「シフト制」
「24時間営業、年中無休」など
休日 = 生産性ゼロ
といった誤ったとらえ方がある企業が多いと思われます。
昔はコンビニや大手スーパーも営業時間が決まっており、
夜になると閉店するのが当たり前でした。
しかし今は24時間営業の店が増え、競争、競争、競争、
という事で「利益の追求」に走りすぎた経営陣や大手企業の策略に、
多くの労働者がやむを得ず働いているという事になります。
人生の決断は小学校4年生で!
小学校4年生の終わりに、ドイツでは重大な決断をしなければいけないのです。
それは・・・
1.高校進学
2.職人
3.実技習得
の進路を選択して決定しないといけない事です。
決定が早い分、スキルや専門知識の習得は早いのですが、
誤った選択だったり、将来したい事が別に見つかった場合の修正が非常に困難であるのがつらいところです。
日本では「高校」から専用科目だったり、得意分野に比重をのせた授業を受けることで専門性を高める事ができます。
そして専門学校、短大、大学などに進学して就職という道のりが一般的です。
転職市場は?
全ての企業とはいいませんが、やはり小学校4年生で決定した進路による影響はずっとつきまとうのです。
たとえドイツ人であったとしても、異業種への転職はほぼ不可能と言われています。
学校で相当勉強して実績を作っておかないと見る目もないと言われているところがストイックなドイツ人の性格なのかもしれません。
コメント