近年では男性も化粧をする人が増えてきています。
しかし実は化粧をする男性は紀元前から存在しており、形や流行り、目的など流行に合わせて化粧が伝わってきています。
歴史に残っている文献や絵画からは「綺麗」という目的以外にも化粧をする目的があったそうです。
一体どんな目的だったのか?
そして日本でもロングランの男性化粧品がいまでも店頭にて販売されている熱い信頼が続く製品も紹介します。
海外の男性コスメ歴史
長い歴史の中で、男性がメイクを施してきたのは事実です。
文献、壁画、肖像画などにその記録が残っています。
時代を辿っていけば、紀元前のエジプトまで遡ります(凄い!)
文献が残っている時代から既に男性がコスメ製品を使用していた事が分かります。
ここで簡単に歴史をご紹介します。
紀元前3000年のエジプトはスモーキーアイ
出展:Pintarest
エジプトという土地柄、非常に高温で太陽の日差しも強い事から目を保護する為だと言われています。
また、「穴が開いた所から悪魔が入る」という魔除けの為の化粧だったそうです。
時代や場所が違えばメイク、ファッションなど文化も全く違うのが面白い所ですね。
でも昔のエジプトってピラミッドやスフィンクスを造ったり、現在の技術をもっても大変そうなのに、どうやって建造したのか未だに多くの説が残っています。
文化からファッションがわかり、どんな化粧をしていたのかが復元されてくるとわくわくしますね。
北欧ではヴァイキング
もうこれは明らかな「戦闘用」のメイクですね。
バイキングは船上で過ごす時間が長かったのは言うまでもないですが、すごく固い絆で仲間意識が強かったそうです。
お互いの背後をカバーしあってこそ、信頼が生まれ、強いと恐れられていました。
しかも凄いメイクをしていますから、怖くて逃げたくなります。
では日本は全く化粧が無かったのかというと、日本も負けじと男性の化粧文化が存在していました。
日本の男性コスメ歴史
聖徳太子の時代まで戻ること約1400年前には「お歯黒」をしていました。
しかし一説には虫歯予防とも言われているので、「美容向け」観点からすれば少々グレーな所があります。
そして9世紀の平安時代から本格的な化粧時代に突入します。
白粉を塗り、眉を描き、口紅をつけていました。
これは綺麗に見せる事で、
貴族の権威を象徴し、高貴さを競うためのものだったそうです。
13世紀から戦国時代は「武士」が登場します。
「いや、バリバリの化粧無しでしょう」
と思いきや、
「敵に首を取られた時」
に備えてひどい有様ではないように白粉を塗って眉を描く事は継続しましたが、
武士のメイクはオシャレ用ではなかったそうです。
その後も江戸時代は
公家や武家、歌舞伎役者などは
普段から化粧をしていたそうです。
化粧をしない風潮は明治維新を過ぎた頃の「徴兵制」によって
「男性は兵士であり、兵士に化粧は不要」
という事になって今日に至っているようです。
男性用化粧品はあるの?メーカーは?
ウテナの男性クリーム
戦後の1957年に販売を開始した男性クリームはひげそりの後にくる不快感や荒れた肌を潤す為の物です。
ビタミンB6などを加えたことで皮脂を抑える効果も一緒に配合した事が特徴ですね。
こちらは今でも店頭に並ぶというロングラン製品!
資生堂のMG5
1967年に男性化粧品「MG5」を販売開始しました。
これは整髪料や化粧水、乳液を含めたブランドとして初めての事であり、キャッチコピーも
「男性の時代・MG5の時代」
として売り出したそうです。
これが一気に資生堂の売上の10%を占めたほど、大盛況だったそうです。
ポーラの美容液
こちらも店頭に並ぶロングラン製品。
顔などのシワを改善する効果がある
「リンクルショットメディカルセラム」を2017年1月に発売しました。
実はこちらのターゲット層はもともと女性向けだった製品ですが、
1割ほどは男性も購入されるそうです。
しかもリピート率が高いのでなかなか評判が良い製品。
まとめ
いかがでしたか?
化粧とは言っても、
「綺麗に見せる」
ものから
「威嚇する」「自信を持つ」など
様々な理由から男性も化粧をしていました。
そして今日では徐々に多くの男性も「美意識」を持つようになってからは
メンズコスメが世界中でじわじわと浸透していっています。
過去の歴史から現代、そして未来に向かって
「メンズコスメ」
の市場は拡張していきそうですね。
コメント