抗インフルエンザ薬として最近注目を集めている新薬のゾフルーザ錠
錠剤を砕いて服用する人もいると思いますが、やはり小児に対しては錠剤では飲ませづらい。
こんな思いからゾフルーザ錠を粉砕している人もいるのでないでしょうか?
気になるゾフルーザ錠について解説していきたいと思います。
ゾフルーザ錠の基本情報
販売名 | ゾフルーザ錠10mg・20mg |
名前の由来 | XO(ノックアウト,~がない)+ influenza = Xofluza |
一般名 | バロキサビル マルボキシル |
会社名 | 塩野義製薬(株) |
薬効 | キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬 |
効能・効果 | A型またはB型インフルエンザウイルス感染症 |
用法・用量 | 下記投与量で単回経口投与 【通常用量】 12歳以上:20mg2錠(1回40mg) 12歳以上で、体重80kg以上の患者:20mg4錠(1回80mg) 12歳未満で、体重40kg以上の患者:20mg2錠(1回40mg) 12歳未満で、体重20kg以上40kg未満の患者:20mg1錠(1回20mg) 12歳未満で、体重10kg以上20kg未満の患者:10mg1錠(1回10mg) |
いろんな医者や薬剤師が解説しているのですが、
・1回飲めば効果が!
・プラセボと比較して罹病期間を短縮
・タミフルと比較してウイルス排出停止までを短縮
という事になります。
薬価は?
ゾフルーザ錠10mg, XOFLUZAは「1507.5円/錠」 処方箋医薬品
ゾフルーザ錠20mg, XOFLUZAは「2394.5円/錠」 処方箋医薬品
引用:KEGGデータベースより(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med_product?id=00067755)
なるほど!といっても私みたいな素人からすれば、
高いのか安いのかさっぱり分かりません。
薬価とは?
1.薬の値段
2.医者に支払う代金、薬代
参照:大辞林第三版より
になるので、一般人はそこまで気にする情報ではないですね。
なにせ「まけてくれ~」って言っても無理ですから(八百屋かッ)
粉砕しても大丈夫なのか?
シオノギ製薬のサイトにこのようなものがありましたので紹介しておきます。
参考先:シオノギ製薬ホームページ
しかし、20Kg以下の小児に対する服用データが無いとの報告も上がってきています。
まだ新薬という事もあり、世界に先駆けて日本が先陣を切っていますので、
服用させる場合は絶対に医療機関の方に聞いてからの方がいいです。
私だったらもっと前例や事例などの情報が集まってから判断したいと思っています。
やっぱり新薬となれば、期待もありますが不安もあります。
もちろん新薬としてこれから多くの人をインフルエンザから少しでも早く救ってほしいと願うばかりです。
他にもあるインフルエンザの薬
インフルエンザの薬がたくさん出ています。
・タミフル
・リレンザ
・イナビル
・ゾフルーザ (新薬)
・ラピアクタ (点滴薬)
色々な種類があるのですが、実は
「これが1番良い」
という薬はないそうです。
それぞれの薬にも良し悪しがあるので、服用する場合は医者の判断や症状によって処方される薬も変わってくると思われます。
インフルエンザ薬は特効薬ではない?
インフルエンザの薬は残念ながらインフルエンザを治す薬ではないという事を念頭に置く必要があるそうです。
インフルエンザの薬はインフルエンザにしか効かないのです。
抗インフルエンザ薬は
増殖を抑え、インフルエンザに効く
退治ではなく、抑えるわけですね。
RPGでいうと、剣ではなく、盾の役割という感じでしょうか?
そして盾で抑えながら体内にいるインフルエンザウイルスを倒していくわけです。
つまり、盾で抑えながら、肉弾戦で勝ちに行くイメージですね。
抑える方法も異なる薬
増殖を抑える抗インフルエンザ薬は
大きくは2種類に分かれます。
1.ノイラミニダーゼ阻害薬といわれる
タミフル、リレンザ、イナビルで以前からある薬です。
タミフルは聞いた事がある人も多いと思います。
これらはインフルエンザウイルスが細胞から飛び出すことを阻害し、ウイルス増殖を抑えます。
「スライムが合体したけど、箱の外に出ないようにするイメージ」です
2. Capエンドヌクレアーゼ阻害薬といわれる
ゾフルーザです。
インフルエンザウイルスが増えること自体を抑える薬です。
ドラクエで例えると
「スライムを合体させないようにするイメージ」です
薬の投与で異常行動が見られる?
タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなどを投与しても異常行動が見られたという報告があります。
以前はタミフルが原因ではと騒がれていた時期もありましたが、
抗インフルエンザ薬を使用していないケースでも異常行動があったという報告も上がってきているそうで、
一概には抗インフルエンザ薬のせいには出来ないのかもしれません。
裏を返せば、タミフル、リレンザは
20年近く使用されてきているので、
豊富なデータと報告事例が多々あるので良くも悪くも実績は十分ある薬です。
抗インフルエンザ薬の投与に関わらず、異常行動があるかどうかは様子を見る事は必須のようです。
まとめ
いかがでしたか?
小児の服用は医者から処方されたら服用しても良いようです。
絶対にしてはいけないのが
「余ったゾフルーザ錠をあげる」事です。
医者や医療従事者から説明や処方を受けた本人限定ですので守ってくださいね。
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