税関の事後調査を乗り越えた「昭和の中小企業」で入社9か月の新人がとった行動は?

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輸出入をされている企業は世界で膨大な数がありますが、私のいる企業でも海外との取引をしています。


つまり「輸出入」という貿易業務が発生するので、インボイスとかパッキングリストなど逃げられない「必要書類」と「英語」が常に付きまといます。

 

その中、入社わずか9か月の新入社員に90%ほど丸投げされた「税関の事後調査」を四苦八苦しながらも乗り越えていったのです!

 

そんな新入社員が一体どのような行動をとって、事後調査に挑んでいったのでしょうか?

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税関の事後調査とは?何人で来るの?


企業の規模や取引件数、金額によって異なると推測されますが、今回私のいる企業には2名で調査しに来られました。


では一体何の目的で来るのでしょうか?

 

目的
税関は輸入貨物にかかる納税申告が適正か否かを確認します。不適切な申告の場合はこれを是正し、輸入者に対して適切な申告指導を行うことにより適切な課税を確保することを目的として実施しています(関税法第105条第1項第6号)。
 
輸入者は貨物を輸入する際に自己の責任に基づき関税等の納付税額を算出して輸入申告をします(申告納税制度)。しかし、関税評価の知識や納税意識の不足、法解釈の相違などから必ずしもすべての輸入者が適正な申告をしているとは限りません。そこで、税関が事後調査により申告納税制度を補完し、適正な輸入申告を確保して課税の公平性を図ります。
 
引用:JETROホームページより


 

いきなり来て

 

「はい全員動かないで!」

というものでは全くありません。


1か月前に事前連絡が入り、FAXで書類のやり取りを行います。

内容は、

・調査を開始する日時

・調査を行う場所

・調査を行う税関職員

・調査の目的

・調査の対象となる税目

・調査の対象となる期間

・調査の対象となる帳簿書類その他の物件

以上の項目が細かく決められています。

ただし、日時の調整は事前段階で可能ですので、どうしても外せないスケジュールがあれば、調査の日程を変えてもらえないか交渉してみて下さい。

 

私の企業も、調査依頼の日付より1日前倒ししてもらいました。

理由は

「貿易担当の新人さんが出張でいないから」だそうで、快く変更に応じてくれました。

 

必要になる書類は?期間は?


これも事前に調査期間の範囲を通達されているので、そこ日付に該当する書類を揃えておけば大丈夫です。

決算期ではなく、「調査期間」が該当するので、調査期間に満たない書類はNGです。

調査範囲外の期間でも準備しておいて下さい。


・関税関係帳簿(品名、数量、価格、仕出人の名称、輸入許可年月日、許可番号を記載)

・通関関係書類(契約書、インボイス、パッキングリスト、運賃明細書、保険料明細書、価格表)

・経理関係の帳票(総勘定元帳、補助台帳、振替伝票、決済関係の経理書類)

・法人税確定申告書

・消費税確定申告書

・取引情報に関わる電子メール等、電子媒体の記録

・会社概要、会社組織図

小規模の会社とはいえ、全てを出したらかなりの量でした。

 

お茶やコーヒーは出していいの?


明確な回答はないのですが、調査官も人間です。

「出さないで結構です!」という態度ではありませんので、是非進めてみて下さい。

 

今回こられた調査官は「ごちそうさまでした」とコーヒーとロールケーキを平らげていましたので、これも調査官によりけりなのでしょう。

coffee
頂かない場合は手付かずの状態になるはずです。

 

よって私のケースでは「出しても良い」と結論付けました。

 

新入社員がとった行動「事前」編


事前に必要な書類といっても、「決算書」やら「収支報告書」なんて目の当たりにした事は全くなので、上司(といっても役員クラス)に聞いたら「あぁ、はいはい分かりました~」とあっさり出してくれました。

 

 

そりゃ「私が見たいです」ではなく、「税関が見るそうです」と言えば企業としては許否できません。

 

 

しかしそれでも書類を出してくれなければ放置して結構ですし、「理由は税関職員に直接伝えて下さいね」と心の中で思っておけば大丈夫です(笑)

 

なので書類もしっかりと揃えた所で、前日までに全て机の上に並べておきます。

 

これが意外と凄い量の書類になりました。

 

 

分厚いA4ファイルが14冊!!

 

広辞苑と国語辞典が合わせて14冊あるようなものです。


「これを2日で全部チェックしていくのか?」

 

 

いや税関職員にはあっぱれです。

 

新入社員がとった行動「調査中」編


いよいよ待ちに待った?調査の日、どんな鬼のような方が来るのかと思いきや、「そこら辺を歩いているおじさんとお姉さん」が来られました。

 

 

しかも腰が低い・・。

「えっ、お取引先でしたっけ?」

という雰囲気の方が2名で来られました。

 

「税関です~。 今日からよろしくお願いします」と言い放った後は、調査する部屋まで案内しました。

 

事前の話


特につっこんだ話ではなく、

「御社のビジネスはどんな事をしているのですか?」

と会社概要の説明を求められました。

 

「弊社の製品は〇〇で、ここの部品は外国から輸入しており、組み合わせて製品として完成させています」

税関「すごい製品ですね。やっぱり質が違うのですか?」

「日本製ですから、そこら辺の品質には負けません」(ちょっと強気)

税関「いや~、素晴らしいですね」

「これが弊社が誇る製品で、ザ日本製です!」(どんどん強気に!)

税関「本当に素晴らしいですね。

それで、この製品は中国から輸入している際には無償提供している記録もかなりありましたので、

こちらに関してもまた後で詳しく聞きますね」

「わ・・かりました」(恐怖)

 

一瞬でお仕事モードに切り替わってしまい、その後は通常業務にはほとんど手が回りませんでした。


このように事前ヒアリングをして、税関はバシッと仕事モードに突入。

新入社員がとった行動「事後」編


ここで一安心ではなく、たっぷりと出された宿題をこなさなければいけません。

 

学校の生徒と先生の関係であれば、


私「先生、夏休みの宿題は全くやっていません」

 

先生「廊下に立ってろ~!」

 

このようになるのであれば、学校のように「宿題放置の術」を使いたい所です。

 

 

しかし社会人となっては、放置できないのです。

 

何故なら「税金を払う義務」に値するので、企業として「義務」から逃れようとする行為になってしまいます。


その為にも「必要な書類の保管義務」を果たさないといけないわけです。

 

 

あとは一生懸命に動いて、細かく報告をしつつわからない所は正直に言って助言やアドバイスを仰ぐのが良いです。

 

これぞ「誠意」!

 

事後調査による指摘箇所の是正に向けて今は奮闘しています。

まとめ


いかがでしたか?


昭和気質の中小企業であっても、税関からは逃げられないという事です。

 

書類の多さや取引内容は千差万別ですが、「貿易」をしている以上は必要な調査になります。

(3年間で3000円の商品を1回仕入れただけなら別ですが・・・)

 

税関職員も人間です。

 

なので、遠慮はいらないと思います

 

・来社時にコーヒー

・15時くらいにお茶と茶菓子

を出しました。

 

結果は:完食!

 

鋭い経験と膨大なデータから99.9%は見抜かれているので、

「正直」

「素直」

 に行きましょう。

 

怒られたり注意されることもありますが、「素直」に受入れ、次回に向けて対策を練っていけば大丈夫です。

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